嫌われるメール

どんな大切な急ぎの用事があっても、長い距離を何日も走り続けてやっと相手に手紙が渡る。そんな江戸時代の人から見て、親指一本で相手にメールを送ることが出来る現代社会は…まさに夢のような魔法の世界に見えるでしょう。本当に便利な世の中になりましたよね。しかし、“便利すぎる”ことにもデメリットがあるのです。皆さん、毎日どのくらいメールをされていますか?仕事関係、家族関係でも数件はしますよね?恋愛中の方…とくに恋愛を始めようとされている方や、恋愛が始まったばかりの方の1日に送るメールの数は、それこそ数十件になっているのではないでしょうか?メールを利用したサイトでお小遣い稼ぎをしている方は平気で何百件も送信しているかもしれませんね。すべての作業は親指一本で出来るのですから!最近はスマートホンの目覚ましい進出劇により、親指文化から人差し文化に移行を見せて始めていますが、どちらにせよ現代メール機能に関しては“指一本”で送信出来てしまいますね。すぐに気持ちを伝えたかったり、緊急なやり取りさえも片手間で行えるので、たしかに“超便利”なのですが、すぐに思っていることを相手に伝えられてしまうって…ちょっと考えてみると少し怖い気がしませんでしょうか?

皆さんも、“誤送信”の経験があるかと思います。スマートホンなんて文章作成途中で送信が始まってしまうこともありませんか?タッチパネルは便利ですが、ほんの少し指の位置がずれてしまっただけでメール送信が開始されたり電話発信されてしまったりするでしょう。まぁ、ここは“慣れ”なのでしょうが、大切な文章を送りたいときには厳戒注意が必要でしょう。“誤送信”はただのミスなので、「すみません、作成中に間違って送ってしまいました」の詫び文でも付け足して再送信すれば良いだけなのですが…勢い余って送ってしまった内容を、少し時間を空けて読み直して「しまった、送らなければ良かった」と後悔したことはありませんでしょうか?感情的になってしまう状況になっても、一呼吸おいてから送信しましょう。読み返して気持ち落ち着かせ、それから送信する…5分くらいそこに時間を使うことだけでも、後悔の量は減る可能性が高くなるのではないでしょうか?

そんな、勢い余って送ってしまうタイプの中でも、嫌われるメール第1位は“鬼メール”です。相手の返事がすぐに来なかったり、何かしの理由で返事をもらえない状況になった場合、“鬼メール攻撃”をしてしまう方も少なくありません。「何で返事くれない?」「何している?」などの追い込みメールは、1回ならまだしも数回以上入ってきたら…もぅ…ウンザリしてしまいませんか?挙句の果てに「連絡ください」なんて文章で締められていたらアウトですね。メールはすぐに送受信できるがために、相手からの返信も“すぐに”を期待してしまうのかもしれませんが、そんなにしょっちゅう携帯をいじれるわけでもないかと思います。メールは1回送れば相手の受信トレイに入っています。もし「送れていないかも…」と不安になるならもう1度くらい送ってもいいかと思いますが、それ以上はやめましょう。ただの強迫・もしくは自分の感情の押し付けになってしまいます。恋愛をすれば必然的に相手とのメールのやり取りが日常の一部となっていくと思いますが、メールの仕方が原因で結果的に破局に繋がるカップルもいるのです。一生懸命アプローチしたかっただけでも…度を越えると嫌われてしまうでしょう。すぐに送信が出来るメールではありますが、自分本位にならず、相手の気持ちも配慮する心掛けを無くしてはいけないですね。“メール”という便利な機能を、有効に利用していきましょう!

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