恋は“まぼろし”です。…唐突過ぎましたでしょうか?しかし、科学的に言ってしまえば…恋愛とは脳内麻薬物質が発生した時に感じる幻覚だそうです。…何だか夢もない話ですよね?脳の中にドーパミンやアドレナリンなどの“神経伝達物質”が異常分泌した際に見せる幻=恋愛と言われているらしいですが、まぁたしかに1理あります。
恋愛に熱中しすぎている人に対して「目を覚ませ!」という時ってありませんでしょうか?…そう考えれば納得する部分もあるでしょう。皆さんは恋愛に対してどのような考えを持っていらっしゃいますか?
「考えなんて持っていない!」「恋愛は頭でする者じゃない、心でするものだ!」と答えられる方が多いでしょうね。それで良いと思います。むしろその方が素敵な恋愛が出来ると思います。
以前、友人に「人の心はどこにあると思う?」と質問されたことがありました。胸にあると答えたところ、「心はね、頭にあるんだよ」と言われました。相手の言いたいことは分かりますが、ちょっと違うのではないかと思いますね。
たしかに「嬉しい」とか「悲しい」、「会いたい」とか「会いたくない」と思うのは“脳”ですよね。…ということは、心は脳にあるということに?いいえ、そうではないでしょう。
確かに“思ったり、考えたりする場所”は脳である頭ですね、これは間違いありません。しかし、「嬉しい」とか「悲しい」などを“感じる”のは、心臓あたりの“胸”ではないでしょうか?
ここでまた科学的な反論として、「脳で思ったことが神経を伝達して、心臓の動きや血液の流れを活発にすることによって起きる現象・動悸のようなもの」と仰る方もいるかもしれませんが、本当にそれだけだと思いますか?
実際に胸の位置には心臓があります。動悸が起これば呼吸が苦しくなるでしょう。“科学的に言えば”…ですけどね。ですが人には“心”は必ず存在しているでしょう。
恋愛中に相手に会いたいと思う気持ちを、血圧を下げる薬で抑えられるのでしょうか?恋い焦がれている相手に会った時、動悸を抑える注射などで脈拍を抑えたとしても「会いたくなかった」という気持ちに切り替えることができるのでしょうか?
脳で受け取った信号を神経に伝達しているだけならば、その信号を変えることが出来るはずですよね?こう考えると、やはり心は存在していると思わずにはいられないでしょう。
胸の位置には、昔から“気”があると考えられてきました。恋愛で心臓がどきどきしたり、胸が苦しくなるのは…やはり動悸なんかではなく、“気・心”が感じているのだと思います。
たとえ、恋愛を感じていること自体が脳内麻薬物質の“幻覚”だったとしても、心には現実が残るでしょう。振り返った時にも“現実”の足跡がしっかり残っているでしょう。皆さん、素敵な幻覚を現実にしていってくださいね!
補足ですが、「恋愛が幻覚」という考えも、失恋してしまった時には…「幻覚から目が覚めた!」と、都合よく切り捨てることをおススメします。新しい気持ちに切り替えて、次の恋愛に向かいましょう!