ネット恋愛にはマイナスなイメージを持たれる方が多くいらっしゃいます。ネットだとどんな人が使っているかわからないから怖い。事件に巻き込まれそうな印象などの理由が挙げられます。これは「出会い系サイト」というものに対する悪いイメージが定着していることが大きな原因になっています。
2000年頃から「出会い系サイト」が登場したのですが、その頃から「悪質な出会い系サイト」が存在し、今でも「悪質な出会い系サイト」は存在しています。この「悪質な出会い系サイト」がネット恋愛全体に悪い印象を与えてしまい、日本国内ではネット恋愛というもの自体がマイナスなイメージを持たれてきました。
では、海外でのネット恋愛事情はどうなっているのでしょうか。例えば、アメリカでは約10人に1人がネットで出会った人と結婚しています。10人友人がいれば1人はネット恋愛で結婚していることになりますから、これは結構な割合ではないでしょうか。
アメリカではネット恋愛は使っていても恥ずかしくもなんともないようで、カフェなどではノートパソコンで出会い系サイトを使っている人も見られる程です。アメリカではマッチングサイトなどと呼ばれるのですが、サイトを運営している会社も「健全な会社」として認知されています。大手のマッチングサイトは、一般の人への認知度も非常に高く、日本の「出会い系サイト」とは全く違うイメージのようです。
世界的に見ても日本ほどネット恋愛に悪い印象のある国はなかなかありませんが、最近になって日本の中でもネット恋愛への印象も少しずつ変わってきているようです。一つには、運営者の顔が見える婚活サイトが増えてきていることです。
婚活サイトのブライダルネットや、facebookアプリのomiaiなどが良い例で、担当者の顔をサイト上に公開しています。これは今までの出会い系では考えられないことでした。「出会い系=悪いイメージ」があるため、なかなか運営会社の人も顔を公開したくなかったのですが、公開しないことでさらに「悪いイメージ」が定着するという悪循環でした。この習慣をやぶってくれた2つのサイトでは、ユーザーさんが安心して利用できるようになり、会員も右肩あがりに増えています。
また、これまでの出会い系は一般的にはあまり知られていない会社が運営していることが多かったのですが、最近になってゼクシィなども発行しているリクルートの子会社が婚活サイトを立ち上げるなど、誰でも知っている会社がネット婚活市場に参入するようになってきました。
全体的に「婚活」という、結婚を前提としたお付き合いを提供するサービスが増えており、「出会い系」とは違うということを自然と印象づけています。これまではマイナスのイメージしかなかったネット恋愛ですが、ユーザーさんも少しずつ印象が変わっているようです。近い将来には「ネット恋愛は当たり前」という風潮になっているのかもしれませんね。